焼き鳥の中でも、とろけるような脂の旨味とジューシーさで根強い人気を誇る「ぼんじり」。
しかし、「ぼんじりって体に悪いって本当?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、ぼんじりの栄養成分や健康リスク、賢く楽しむコツまで、焼き鳥好きに役立つ情報を徹底解説します。
焼き鳥とぼんじりの基本知識
ぼんじりとは?その特徴と由来
ぼんじりとは、鶏の尾骨まわりの肉のこと。
別名「テール」とも呼ばれ、ぷりっとした弾力とたっぷりの脂が特徴です。
脂肪が多いため焼くと香ばしく、噛めば噛むほどコクが広がるのが魅力です。
由来としては、「ぼん」はフランス語の「bon(良い)」を思わせる語感からか、脂の“旨い”部位として名付けられたとする説もあります。
焼き鳥の人気部位ランキング
焼き鳥チェーンや居酒屋のランキングでは、以下のような順位が多く見られます:
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もも
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ねぎま
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ぼんじり
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つくね
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皮
ぼんじりは脂好きには欠かせない部位として、常に上位にランクインする人気者です。
ぼんじりの栄養成分と健康効果
ぼんじりは、脂質が多い反面、ビタミンAやB群も豊富。
特にビタミンB2は脂質代謝を助ける効果があるため、代謝サポートにもなります。
また、タンパク質も含まれているので筋肉補給の一助にも。
ぼんじりの健康リスク
ぼんじりのカロリーと脂質について
ぼんじりの最大の特徴は脂。
100gあたりのカロリーは約250〜300kcalにのぼり、焼き鳥1本で100kcal前後になることも。
脂質は全体の70%近くを占め、高脂肪・高カロリーの代表格といえます。
高血圧と塩分の関係
焼き鳥はタレや塩で味付けされているため、塩分の摂取過多にも注意が必要。
塩味で食べるぼんじりは、脂と塩分のコンビネーションにより、高血圧や動脈硬化のリスクを高める可能性があります。
ぼんじりが体に悪い理由
「ぼんじり=体に悪い」と言われる理由は、以下の3点が主です:
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脂質の多さによる肥満リスク
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焼き焦げによる発がん性物質(ベンゾピレン)の生成
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塩分の過剰摂取による血圧上昇
ただし、頻度と食べ方を工夫すれば問題ありません。
ぼんじりを楽しむ方法
ぼんじりの美味しい食べ方
もっともポピュラーなのは「塩焼き」。
脂の旨味が引き立ち、外はカリッと中はジューシー。
タレ派の方も、甘辛い味と脂の相性が良いため、ごはんのお供にもピッタリです。
おすすめレシピ:ぼんじりスープの作り方
脂を活かしたスープもおすすめ。簡単レシピ:
材料
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ぼんじり100g
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にんにく1片
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生姜スライス3枚
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長ねぎ1本
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水500ml
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醤油・塩適量
作り方
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ぼんじりを軽く下茹でして脂を落とす
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材料をすべて鍋に入れて煮込む
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味を整えて完成
脂をスープに移すことで、こってりなのに後味すっきりの一品に。
ぼんじりを使った焼き鳥アレンジ
串だけでなく、炒め物や炊き込みご飯に使うのも◎。
脂のコクが全体に行き渡り、食べ応えがぐんと増します。
健康的にぼんじりを食べるためのポイント
カロリーを抑える食べ方
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皮を取り除く
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下茹でして脂を落とす
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グリルで焼いて余分な脂を落とす
これだけでカロリーは30%近く抑えられます。
栄養素を逃さない下処理方法
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熱湯をかけるだけで臭みカット&脂カット
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焼きすぎないことでビタミンB群を保持
下ごしらえを丁寧にすることで、美味しさと栄養を両立できます。
ぼんじりと野菜の組み合わせ
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ぼんじり×ピーマン・長ねぎ・ししとう
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脂を中和してくれる大根おろしやレモン添えもおすすめ
消化を助け、栄養バランスが整いやすくなります。
ぼんじりと他の部位の比較
ぼんじりとモモ肉の違い
部位 | カロリー | 脂質 | タンパク質 | 特徴 |
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ぼんじり | 高め | 非常に多い | 普通 | とろける脂が魅力 |
モモ肉 | 中程度 | やや多め | 多い | ジューシーで万能 |
モモ肉は脂とタンパクのバランスが良く、ヘルシー志向の方にはこちらが無難。
ぼんじりと串焼きの相性
ぼんじりは脂が多いので炭火焼きとの相性が抜群。
網焼きで余分な脂を落としつつ香ばしさをプラスできるのが理想です。
人気の焼き鳥店でのぼんじりの位置づけ
専門店では「希少部位」として高評価。
1羽からわずかしか取れないため、「裏メニュー」的存在として愛されることも。
ぼんじりの保存方法とコスパ
冷凍保存のメリット
ぼんじりは冷凍しても風味が落ちにくい部位です。
冷凍保存期間は約1ヶ月。
小分けにしておくと解凍も簡単。
家庭での調理における経済性
1パックあたり100円前後で手に入ることが多く、「安くてうまい!」を実現できる最強コスパ部位とも言えます。
コスパの良いぼんじりの購入場所
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業務スーパー:大容量で格安
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ネット通販(楽天・Amazon):下処理済みが便利
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精肉店や地元スーパー:新鮮で脂がのったものが多い
用途に応じて選べば、より満足度の高いぼんじりライフが楽しめます。
まとめ|ぼんじりは「食べ方次第」で楽しめる逸品!
「ぼんじり=体に悪い」とされがちですが、実際は脂の摂取量を調整しながら、適量を楽しむことがカギ。
栄養やコクを活かしつつ、調理法や野菜との組み合わせで健康的にいただく工夫を取り入れましょう。
焼き鳥好きにこそ知ってほしい、ぼんじりの魅力と付き合い方。
次に居酒屋で「ぼんじり」を頼むときは、ちょっと誇らしげに楽しんでみてはいかがでしょうか?