赤ちゃんのお世話中によくあるシーンとして、「ミルクを用意したけど、赤ちゃんが寝てしまった」という状況があります。
寝顔を見ていると、なるべく長く休ませてあげたいと思いますが、その一方で用意したばかりのミルクが無駄になってしまうのはもったいないものです。
そんなとき、調乳したミルクはどれくらいの時間、常温で安全に保つことができるのでしょうか？
また、まだ一口も飲まれていない清潔なミルクは、どれくらいの期間安全に保持することが可能でしょうか？
実は、調乳後すぐに赤ちゃんに飲ませることができなくても、一定の条件のもとである期間は安全に保持できます。
この記事では、その保持時間と必要な注意点について詳しく解説し、適切なガイドラインを提供します。
未使用ミルクの安全な保管期間：常温での保持と注意点
赤ちゃん用ミルクを準備したものの、すぐには飲まない場合、その未使用のミルクはどれくらいの時間、安全に保管できるのでしょうか。
調乳直後であれば、一般的に常温で最大2時間は安全に保持できます。
ただし、これはミルクが未飲用で、直接口をつけていない場合に限ります。
一度赤ちゃんが口をつけた後は、菌の増殖が起こる可能性があるため、再利用は避けた方が良いです。
たとえ一口飲んだ後に赤ちゃんが眠ってしまっても、衛生的にはそのミルクを破棄することが推奨されます。
常温でミルクを保管する際の注意点
常温で未使用のミルクを保管する際には、以下の4つのポイントに注意しましょう：
- 高温や直射日光の当たる場所は避けてください。
- 哺乳瓶を常に清潔に保ち、洗い残しのないようにしましょう。
- 哺乳瓶の殺菌消毒を徹底することが重要です。
- ミルクを調乳する際には、70度以上のお湯を使用してください。
これらはすべて赤ちゃんの健康を守るために重要なステップです。
ミルクの再加熱について
赤ちゃんが普段飲む体温程度のミルクが冷めた場合、再加熱を検討するかもしれません。
しかし、電子レンジでの加熱はミルクの栄養素を損なう恐れがあるため、推奨されません。
代わりに、熱湯を用いた湯煎で短時間温める方法が適切です。
長時間加熱すると菌の増殖を促すため、注意が必要です。
調乳直後に赤ちゃんが飲まない場合は、常温保存ではなく、冷蔵庫で5度以下で保管することで、最長24時間まで安全に保管することが可能です。
まとめ
調乳後の未使用ミルクは、基本的に常温で2時間以内に使用することが推奨されます。
夜間など事前に準備が難しい場合は、即座に使用できる液体ミルクの導入も考慮してみてはいかがでしょうか。
