冬のある日のことです。
開封した干し芋は、毎回パッケージの口を数回折ってクリップで留めるだけの保存でした。
室温は20℃以上になっていることが多く、加湿器を使用しており、湿度が50%以上になっていることも多かったです。
そんな中、白い粉をまとった干し芋を毎日少しずつ食べていたのですが、ある日、表面に青い点を見つけました。
以前、餅や食パンに生えたカビと同じような見た目に感じられたため、その干し芋は食べるのを控えました。
青い点が実際に何だったのかは、確認していません。
これは筆者の自宅での保存時の状況であり、保存方法や室温・湿度と青い点が現れたこととの因果関係は確認していません。
干し芋の表面につく白い粉を見て、
「これはカビ?それとも大丈夫なもの?」
と気になることもあります。
この記事では、白い粉の正体と、手元の干し芋を確認する順番、そして判断できないときの考え方について整理していきます。
白い粉は、全部がカビというわけではない
幸田商店とOIMOYAでは、干し芋の表面につく白い粉の正体を、さつまいもに含まれる糖分(麦芽糖など)が表面に出て結晶になったものと説明しています。
それが糖分の結晶(白粉)である場合は、両社とも品質上の問題はないと説明しています。
また、白い粉が出ていることを糖度の高さと関連づけて説明しているのも、両社に共通しています。
ただし、「白いから安心」と決めつけられるわけではありません。
白い色をしたカビも存在するため、色や見た目だけで判断せず、次の順番で手元の干し芋を確認していきましょう。
手元の干し芋を確認するときのポイント
次の特徴は、白粉とカビを見分けるときの参考になります。
ただし、これだけで安全性を断定できるものではありません。
見た目・状態を見る
幸田商店とOIMOYAでは、糖分の結晶は粉砂糖のようにサラサラした粉状か、粒状の結晶になっていると説明しています。
表面に均一に、あるいはまとまって現れているかを見てみましょう。
フワフワしていないか
幸田商店とOIMOYAでは、カビは綿のようにフワフワと盛り上がった状態になると説明しています。
そうした盛り上がりがないか確認してみましょう。
色のついた部分はないか
カビでは、青・茶・赤などの色がつく場合があると説明されています。
ただし白いカビもあるため、色だけでは判断できません。
前の2つの確認とあわせて見ておきましょう。
変な匂いはしないか
カビでは、カビ臭さや酸っぱい匂いがする場合があると説明されています。
判断できなければ、食べない
カビかどうか判断がつかないときは、無理に食べない方が安全です。
なお、食品にカビが生えている場合について、大阪健康安全基盤研究所は、食べずに捨てること、カビの部分だけを取り除いて食べることもすすめられないと案内しています。
目に見えるカビを取り除いても、食品の内部に目に見えないカビの菌糸やカビ毒が残っている可能性があるためだとしています。
農林水産省も、カビが生えているかどうかは肉眼で確認できる場合があっても、カビ毒が含まれているかどうかは見た目ではわからないとしています。
カビそのものは加熱で死滅しても、カビ毒の中には熱に強く、通常の加工・調理では十分に減らせないものがあるとしています。
なお大阪健康安全基盤研究所は、カビ毒を作るのはごく一部のカビであり、ほとんどのカビは作らないこと、カビ毒に汚染されたものを口にしてもすぐに健康被害が起こるわけではないため、もし食べてしまっても過剰に心配する必要はないとも説明しています。
保存との関係(補足)
幸田商店とOIMOYAでは、保存状態によって白い粉の出方が変わるとしています。
長く保存して乾燥が進むほど、白い粉が増えていく傾向があるとしています。
また幸田商店では、水分を多く含みしっとりとした干し芋は開封後にカビが生えやすくなるとし、早めに食べきるか冷凍保存を勧めています。
なお、糖分の結晶だと判断できた場合は、そのまま食べるほか、電子レンジで温める、オーブントースターで軽く炙るといった食べ方も紹介されています(OIMOYA)。
干し芋の白い粉とカビの見分け方まとめ
- 幸田商店とOIMOYAでは、干し芋の白粉を麦芽糖などの糖分が結晶化したものと説明している
- 白粉とカビを確認するときは、サラサラ・粒状か、フワフワしていないか、色や匂いに変化がないかを見る
- ただし、こうした特徴だけで安全性を断定できるわけではない
- カビかどうか判断できない場合は無理に食べず、カビが生えている場合は公的機関も廃棄を案内している
私自身、いつもの白い粉とは違うと感じた青い点を見つけたときは、正体を断定せず食べるのを控えました。
- 迷ったときに無理して食べないことも、一つの選択肢だと思います。
