動画を撮っている最中に「今この瞬間、写真でも残したい!」と思ったことはありませんか?
実は、iPhoneには“動画撮影しながら写真を撮る”機能が標準搭載されています。
一見シンプルな操作に見えて、使い方や画質の仕組みを理解すると、よりきれいで印象的な写真を残すことができます。
本記事では、iPhoneの動画撮影中に写真を撮る方法から、画質を維持するコツ、さらにおすすめアプリまで徹底解説します。
これを読めば、「動画も写真もベストショットで残したい」人の撮影クオリティが一気に上がること間違いなしです。
iPhoneで動画を撮りながら写真を撮る方法
iPhoneのカメラ機能を活用しよう
iPhoneのカメラは、動画撮影中でも静止画を同時に撮影できるよう設計されています。
これは「ビデオ撮影中の写真撮影(Video Snapshot)」と呼ばれる機能で、iPhone 5以降の機種で対応しています。
使い方はとても簡単。
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カメラアプリで「ビデオ」モードを選択
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録画ボタン(赤い丸)を押して動画を撮影開始
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画面右下に表示される白いシャッターボタンをタップ
この白いボタンを押すことで、動画撮影を止めることなく写真を撮影できます。
撮った写真は通常の静止画としてカメラロールに保存されるため、動画とは別で管理できます。
動画撮影中の写真キャプチャの基礎知識
この機能で撮影される写真は、動画のフレームを切り出すものではなく、別のセンサー処理による静止画データです。
つまり、単なるスクリーンショットよりも高画質で、手ブレも少なく綺麗に残せます。
ただし、動画の解像度設定(例:4KやHD)やフレームレート(例:30fps/60fps)によっては、静止画の画質にも影響します。
特に低解像度(720pなど)で撮影していると、同時撮影した写真も粗く感じることがあります。
iPhone16の特別な機能について
最新モデルのiPhone 16シリーズでは、この機能がさらに進化しています。
A18チップの高速処理により、動画撮影中でもHDR対応の高精細静止画が撮影可能になりました。
さらに、Proシリーズでは「ProResビデオ」撮影中の静止画キャプチャもサポート。
これにより、明暗差のあるシーンでも自然な色味を保ったまま写真を切り取ることができます。
まさに、動画と写真のハイブリッド撮影が完成した時代と言えるでしょう。
動画撮影と写真撮影の画質の関係
高画質の動画撮影中でも写真はクリア?
「4K動画を撮っているから、写真も4K相当の画質で残るの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
実際には、動画撮影中に撮る写真は、センサーの処理能力と動画解像度のバランスで決まります。
例えば、4K/60fpsで撮影している場合、動画のフレームが多いためセンサーは常に動作中。
この状況でも写真は約8メガピクセル前後の解像度で保存され、SNS投稿には十分なクオリティです。
画質の落ちる原因と対策
画質が落ちる主な原因は以下の通りです:
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撮影時の光量不足(暗い場所ではノイズが出やすい)
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動画設定が低解像度(720pや1080p)
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デジタルズームの多用
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動画のHDR機能がオフになっている
対策としては、十分な明るさを確保し、できるだけ4K撮影を選ぶこと。
また、ズームよりも被写体に近づいて撮る方が、画質を保てます。
iOSの設定で画質を最大限に調整する方法
画質を上げたい場合は、以下の設定を確認しましょう。
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「設定」→「カメラ」→「ビデオ撮影」を開く
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「4K/60fps」に設定
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「HDRビデオ(高効率)」をオンにする
これにより、動画も写真もより滑らかで色鮮やかに記録されます。
最新のiOSでは、自動的にDeep FusionやSmart HDRも働くため、光のムラを減らして自然な写真に仕上げてくれます。
実際に撮影する際のコツとテクニック
理想的なアングルと構図の選び方
動画撮影中の写真は、フレーム内の構図がそのまま写真にも反映されます。
余白を意識しすぎず、被写体を中央よりやや右上に配置する「黄金比構図」を意識すると、自然でバランスのよい写真になります。
動く被写体の場合は、少し進行方向に余白を残すのがコツです。
こうすることで、写真にも“動き”が感じられる仕上がりになります。
手ぶれ補正の重要性と選択肢
動画中の手ぶれは、静止画にも影響します。
iPhoneには**光学式手ぶれ補正(OIS)**が搭載されていますが、手持ちでの長時間撮影には限界があります。
対策としておすすめなのが、
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スマホ用ジンバル(例:DJI Osmo Mobileシリーズ)
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ミニ三脚付きグリップ
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手持ちスタビライザー
これらを使うと、動画も写真もブレの少ない美しい映像になります。
明るさやホワイトバランスの調整方法
屋外や逆光の環境では、露出とホワイトバランスの調整が必須です。
カメラアプリで被写体をタップし、太陽アイコンを上下にスライドすることで明るさを微調整できます。
また、暖かいトーンで撮りたい場合は夕方光を、クールな印象にしたい場合は日陰を背景に選ぶと良いでしょう。
便利な撮影アプリと機能
おすすめのアプリランキングと特徴
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FiLMiC Pro:プロ仕様のカメラ制御が可能。露出やISOを個別に調整できる。
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ProCam 8:動画撮影中の高解像度静止画キャプチャ対応。
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Moment Camera App:シネマティックカラーの動画と静止画を同時記録。
これらのアプリを活用すれば、標準カメラでは難しい高画質キャプチャ+動画撮影を実現できます。
撮影中のフィルター活用法
リアルタイムでフィルターをかけることで、後から編集する手間を省けます。
「ビビッド」「ドラマチック」「ノアール」などのフィルターを使用すると、雰囲気のある仕上がりに。
ただし、自然な発色を重視するなら、撮影後のLightroomやVSCOで補正する方がおすすめです。
SNS共有を考慮した動画編集のポイント
InstagramやTikTokなどに投稿する場合は、**縦撮影(9:16)**を意識しましょう。
動画から写真を切り出すより、動画中に直接写真を撮るほうが画質が保たれます。
編集時には、露出補正と彩度アップでより映える投稿に仕上げましょう。
撮影時に注意すべきこと
固定焦点と動きの関係
動画撮影中はフォーカスが固定されるため、急な動きやズームはピントがズレやすくなります。
被写体との距離を保ち、ゆっくりとカメラを動かすのがポイントです。
録画ボタンのタイミングと工夫
動画撮影を始めてすぐは、カメラの露出やピントが安定していません。
2〜3秒待ってから写真を撮ると、より鮮明に写せます。
また、録画中に何度も写真を撮るとデータが重くなるため、ベストタイミングを見極めて1〜2枚に絞るのがおすすめです。
プロのテクニックを学ぶためのリソース
YouTubeやApple公式の「Today at Apple」セッションでは、プロが教えるiPhone撮影講座を無料で公開しています。
これらを参考に、実際の撮影現場での構図や光の扱い方を学ぶことで、スマホでも一眼レフ級の仕上がりが目指せます。
まとめ:動画も写真もベストショットで残そう
iPhoneの「動画撮影しながら写真を撮る」機能は、旅行や子どもの成長記録、イベント撮影などに大活躍します。
ポイントは次の3つです。
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動画設定を4K/60fpsにして高画質をキープ
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明るさ・ホワイトバランスを意識して撮影
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撮影後はアプリで軽く補正しSNS映えをアップ
手軽に撮れて、プロ並みのクオリティが叶うiPhoneカメラ。
今日からあなたも、「動画も写真も逃さない撮影マスター」になりましょう。
